歯が悪くなるのは歯磨きが下手なだけなのか?

本当に歯磨きをしていると虫歯の予防になるのか?

メンテナンスを受けるとどういうメリットがあるのか?

下の表は私にとって大変衝撃的な内容でした。

症状のある時だけは医者に行っている人の80歳代の残存歯数が少ないのは当たり前ですね。指導と定期的なクリーニングを受けたグループの残存歯数が多いのも納得です。でも歯磨き指導を受けたグループの残存歯数が想像よりずっと少ない!痛い時だけに歯医者に行っている人とそんなに変わらないのです!

定期的クリーニングの効果

どうして、ほとんどの人が歯磨きをしているのに歯が悪くなるのか?

歯磨き指導までうけているのに!

それは、自分で歯磨きした時には、歯垢が常に除去されている場所と常に歯垢が残っている場所の二つが出来るからでした。

残った場所にある古い歯垢は約3ヶ月で強い毒性を持つ(リポポリサッカライド等の作用)

虫歯、歯周病になる。
これが2-4年間隔で治療を受け続ける原因になります。
まさに歯磨き神話の崩壊です。
歯磨きだけで発病しない確率はなんと5%以下だったのです。

セルフケアとPMTC

セルフケア(自宅での歯磨き)に歯科医院でのプロフェッショナルケアを加えると

磨けない部分の古くて毒性の強い歯垢がなくなる。

歯と歯ぐきの老化、劣化がなくなる。

統計的には虫歯の確率が1/12になる。

歯原性菌血症による病気(口の中のばい菌由来と言われている病気)の予防になる

しかし、プロフェッショナルケアは歯ぐきの内部、不潔閾の古い歯垢の除去には有利ですが、クリーニングの実施総時間は家での歯磨き(セルフケア)に遠く及びません。
セルフケアにプロフェッショナルケアをタイミングよく投入する事が人生を変えるくらいの大きな効果を生み出します。

森浦歯科での定期検診は、定期予防処置です。
必ずしも早期発見早期治療を本来の目的としていません。

定期予防処置により、虫歯・歯周病のリスクを下げる事、健康の維持が大きな目的となります。
森浦歯科では歯周病治療終了後は約3ヶ月毎にクリーニングと歯周病細菌のチェックを行っています。(任意)

10年以上メンテナンスを行っていますが、メンテナンスに通っておられる患者さんの虫歯、歯周病の再発その他のトラブルの発生率は、気の向いた時のみに来られる患者さんと比べて圧倒的に低いとはっきりと実感出来ています。

将来の歯の残り方、ひいては人生も変わると考えます。

プロによる定期的なクリーニングをなさる事を強くお勧めします。

あなたはどの道を選びますか?

あなたはどの道を選びますか 歯の残存数