吸気システムと排気システムの分離

歯科医院では、タービンなどの歯を削る機械はコンプレッサーで圧縮された空気を利用しています。

また、水を吸い込むバキュームなどの吸引装置を使用すると、一緒に吸われた空気はバキュームモーターを介して排気されます。

コンプレッサーとバキュームモーターを同じ機械室に設置している多くの歯科医院では、一度排気された空気を再びコンプレッサーが吸い込む事になり、汚染された空気が診療室に戻ります。

これを繰り返す事により、診療室内の空気の汚染は時間と共に悪化します。

森浦歯科では、開業時からコンプレッサーは階下、バキュームモーターは階上と、いずれも診療室から完全に分離された場所に独立させて設置する事で、その様な悪い循環を断っています。

業務用空気清浄機の設置

業務用空気清浄機を設置しました。

強力な清浄能力が要求される環境での使用を目的として開発された天井埋め込み型の業務用空気清浄装置です。

業務用空気清浄機の設置

毎分35立方メートルの空気浄化能力があり、これにより空気中のウィルス・細菌・微粉塵・花粉等を除去します。

口腔内・口腔外バキュームでも捕捉されずに飛散した微粒子や微生物は、長時間診療室内を回遊します。

特にウイルスなどの小さな病原体は、除去するのが困難ですが、ほとんどのバクテリアやウイルスは浮遊微粒子に付着しているので、これら微粒子を除去することによって大部分の細菌・ウイルス類を取り除くことができます。

エアロシステム35M

天井埋め込み型は空気循環効率が高く、またエアロシステムでは2ヶ月に一度のフィルター交換、部品交換、清掃などのメンテナンスがパックされており初期性能の維持が計られています。

口腔外バキューム

口腔外バキューム

歯科医院では、補綴物(詰め物や被せ物)や義歯(入れ歯)を調整する時、チェアサイドで人工歯を削る場合があります。

人工歯を削ると、金属片、血液、細菌などを含んだ削りカスが粉塵となって空気中に飛び散ります。

これらの治療中に出る有害な浮遊粉塵を吸引し、患者さん、スタッフの健康を守ると同時に、診療室内をクリーンに保ってくれます。